なつのよるのおじさん

色々な人たちが一つの会場に集まり、アイデアを出し合いながらモノを作っていく。ハッカソンとかワークショップとかいうのに初めてまともに参加したかもしれない。その場に圧倒されながら、会場全体がどんどんクリエイティブな空気になっていき、気持ちが良かったすべての脳みそが何かを作り上げることを目指して動いている様は。

自分はアイデア出しくらいしかできず、チームにはほとんどコントリビュートできず、ただ悔しいばかり。未熟さあまり申し訳がない。チームが作った作品は良い出来で作り得るなかでかなり高い完成度。上位入賞。おんぶに抱っこ。

イデア。コンセプト。動く作品。デモ。プレゼン。他のチームが得られた知見。今後の発展影響共有され提案され。これこそが「つくる」。残りカスまで搾り上げしたたるエキスを全部を飲み尽くしたような。

濃厚なスープのような時間。

エモい夏の夜空に花咲き楽しき雰囲気のなか、おじさん(中年男性の意:失礼)の話を聞く。改めて、自分の生きかたを決めるのは自分なのだと認識。つくりたい楽しいという心は、宝なのだと。嫌いだ恥ずかしいという気持ちに向かい合い、その先にはさらに前に進む道がある。誰かに自分を見せるというのは大切なことで、誰もが高評価をくれるわけではないけどその人とは繋がりをもっと大切にできるし、批評も発展にできる。知らぬ間に自分を見てくれる評価してくれる人がいたというのをなにか言葉で表せない気持ちになった。

進むことを始めなければ。思考にかかる霧が少し晴れた。四里霧中、三里霧中。

先を歩いていくおじさんの姿を、惨めなようなヤル気強気のような謎の感情で見送った。かっこよかった。

忘れてしまうのが嫌で、思い出せるうちに文字に。全部ボイスレコーダーで録音すればよかったのではとただ後悔。忘れ難き日。

おわり